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5.首から腕の痛み

首から腕の痛み

首から肩、腕の痛みは、つらい症状です

高血圧・更年期障害・胃潰瘍・狭心症など様々な病気の症状として出現することも少なくはありません。しかし最も多い原因は頚椎(けいつい首の骨)からくるものです。

 

この症状を訴えて来院する患者さんの首のレントゲン撮影すると多くは骨や椎間板の変化が見られます。

 

治療は、肩が凝る、背中が苦しいといって、癖になっている頚を回す運動を止めてもらうことが第一です。

 

この太い杭を打ち込まれたような苦しい痛みは、首を後方へ反らすと強くなる場合が多く、お休みになるときの枕はやや高めが良いでしょう。
 

ペインクリニックで行う治療

ペインクリニックで行う治療で大部分は軽減します。星状神経節ブロックという注射を繰り返し行い、椎間板の障害によって痛んだ神経の血流を回復させ、残った症状を取り去ることが大切です。

 

軽い痛みが残った状態で放置すると、徐々に頚の筋肉の緊張が高まって、症状がぶり返すことが多いからです。

 

腰もそうですが、特に多くの神経が筋肉の間を貫いて出る首の場合、

 

痛み→筋肉の緊張→神経の血流障害→大きな痛み→・・・という痛みの悪循環に陥りやすく、痛みを早く的確に治療することが大切です。

 

それでも良くならない方には頚部硬膜外ブロック、腕神経叢ブロック、神経根ブロックと呼ばれる治療も用いられます。

 

数回の治療で良くならない場合はMRIやCT検査が必要で、肺癌や乳癌の転移が原発よりも先に見つかることが私たちの病院でも年に5件ほどあるので注意が必要です。